~動物性たんぱく質と植物性たんぱく質について~
筋トレやダイエットをしていると、
「動物性たんぱく質」やら「植物性たんぱく質」やら
いろんな言葉が出てきてなんだかよくわからないですよね。
それについて詳しく解説していきます。
筋トレをしていると、「たんぱく質をとれ!たんぱく質をとれ!」と
とにかくたんぱく質をとることの重要性については耳にタコが
できるくらい言われています。
しかし、一口にたんぱく質といっても,
動物性なのか?植物性なのか?あるいは、
良質なたんぱく質なのか?そうじゃないのか?
といったようにいろんな違いがあることを覚えておかないと
せっかく摂ったたんぱく質が無駄になってしまう恐れがあります。
■動物性?植物性?それぞれの違いは?
動物性たんぱく質と一般に、肉、魚、卵などに含まれている
たんぱく質のことをいいます。まあ、要するに、動物からとれる
たんぱく質のことを総称した言い方ですね。
一方、植物性たんぱく質というのは、植物からとれるたんぱく質。
大豆、穀物、野菜などに含まれているたんぱく質のことをいいます。
そして、植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質と比べて
比較的脂質が少ないため、ヘルシーだと言われています。
とはいえ、両者には一体どんな違いがあるのでしょうか?
最も大きな違いは、アミノ酸の含有量です。
これは、ダイエットや筋トレをしている人にとって、
かなり重要なことなのでしっかりと理解しておいてくださいね。
■アミノ酸スコアとは?
そもそもたんぱく質というのは、20種類のアミノ酸からできています。
そして、そのうち9種類は「必須アミノ酸」といい、人間の体内で作ることができないため、
必ず食事から摂取しなければいけません。
そして、この必須アミノ酸の含有量、
つまり9種類の必須アミノ酸が、一体どれくらいのバランスで
その食品に含まれているのかを示す指標のことを「アミノ酸スコア」といいます。
アミノ酸スコアの数値は1~100までの数値で表され、
当然、100に近ければ近いほど優秀なたんぱく質を含んだ
食品であると言われています。
そして、動物性たんぱく質である肉、卵、魚などの多くは、
このアミノ酸スコアが100に近いため、良質なたんぱく質をたくさん
含んでいることになります。
一方、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質と比べて、
アミノ酸スコアが低いため、たんぱく質の優秀さで言うと、
動物性たんぱく質に比べてやや劣ってしまう傾向にあります。
■筋トレするならどっちがいい?
さて、ここからが本題です。
筋力トレーニングを行っている場合、一体どちらの
たんぱく質を多く取ったほうがいいのでしょうか?
これは、間違いなく、「動物性たんぱく質」です。
というのも、先程言ったように動物性たんぱく質のほうが、
アミノ酸スコアが高く、良質なたんぱく質を多く含んでいるからです。
また、たんぱく質摂取量のうち、動物性たんぱく質の割合が
30%を切ってしまった場合、体のバランスが崩れやすくなってしまうと
言われています。
つまり、動物性たんぱく質というのは、人間にとって
それくらい重要なものなのです。
また、植物性たんぱく質で代表的なものに大豆などがあります。
大豆はアミノ酸スコアが100と動物性たんぱく質と比べても、
劣らないくらい優秀なたんぱく質となっています。
ところが、アメリカで行われたある実験によると、
アミノ酸スコアが100の植物性たんぱく質であっても
体にあまり吸収されないというデータが出ています。
一方、アミノ酸スコアが70や80であっても
動物性たんぱく質の場合、かなり多くの割合で
体に吸収されるということがわかっています。
つまり、この結果からわかるのは、動物性たんぱく質の方が、
人体への吸収率がよく、筋肉になりやすいということです。
結局のところ、いくら良質なたんぱく質をとったとしても、
それが吸収されなければ意味がありませんからね。
効率的に筋肉を大きくしていきたい場合は、
植物性たんぱく質をとるよりも、良質な動物性たんぱく質を
多くとるようにするよう心がけてみてください。
ただ、動物性たんぱく質の場合は同時に脂肪をとってしまう恐れがあるので、
できるだけ低脂質、高タンパクなものを選びましょう。
鳥のササミや胸肉、マグロなどがそれにあたります。