「有酸素運動をすると筋肉は減るって本当?」
一般的に有酸素運動は脂肪を燃やすためにするものであって
筋肉を減らすためにするものではありません。
そのため筋肉をつけながらも引き締まった体にしたい人たちは、
有酸素運動を取り入れながら筋力トレーニングをやることが多いでしょう。
ところがしかし・・・
「有酸素運動をすると筋肉が減少してしまう。」
「筋肉が分解されて筋肉量が落ちてしまうのではないか?」
という意見をチラホラ聞いたりもします。
こんなことを聞くと、「じゃあ、有酸素運動はしないほうがいいのか?」と
不安になってしまいますよね。僕もそうですが、脂肪は減らしたいですが、
筋肉はできるだけ減らしたくないですから^^;
でも、果たしてこれは本当なのでしょうか?
これについてちょっと事実を書いていきます。
有酸素運動で筋肉は減るの?
まず結論をいうと、筋肉は減りません。
なので安心してくださいね。
そもそも筋肉は運動によって分解され減少することはありません。
ただ、筋トレに有酸素運動を加えることによって筋肉の成長が妨げられる恐れが
あるということは覚えておいてください。
おそらくこれが原因で「有酸素運動=筋肉の減少」と勘違いされているのでしょうね。
実際、筋トレ雑誌『IRONMAN』の研究によると、
以下のような2つのパターンに分けてある実験が行われました。
1、筋力トレーニングのみ
2、筋トレ+有酸素運動
これを10週間にわたって調べた結果、
1の筋力トレーニングのみをした場合と、筋トレ後に有酸素運動を加えた場合とでは、
2のほうが筋力が劣っていることが証明されました。
つまり、有酸素運動をすることによって筋力の増加が
妨げられているということですね。
ただ、これはあくまで成長が妨げられているだけであって、
有酸素運動が直接的に筋肉の現象に繋がるということではありません。
ところがしかし、有酸素運動が100%筋肉を減らさないかと言われると、
実はそうでない場合もあります。それについてちょっと補足をしておきます。
有酸素運動が筋肉を減らす場合
■「有酸素運動のみ」をしている場合。
ひとつは”有酸素運動のみ”をしている場合です。
当たり前ですが有酸素運動だけをトレーニングとして行っている場合、
この場合はもちろん筋肉は減りますよ。
そもそも筋肉を維持するには、無酸素運動、つまりは筋力トレーニングが必要です。
筋肉というものは「破壊⇒修復」の過程を経て大きくなるわけですからね。
逆にそれをしないということは筋肉を使わないということです。
すると、体は筋肉を不要なものと捉え、筋肉が落ちてしまうのです。
まあ、これは当然のことですね。
■2、糖質不足状態でのトレーニング
二つ目は、糖質が不足している場合ですね。
糖質というのは脳の栄養やエネルギー源となるものです。
そして、この糖質が極度に不足している場合、
(食事をしなかったり、きちんとした食生活を行っていない場合)
この糖質を得るために筋肉が分解されることがあります。
ただ、これはあくまで最終手段です。
言ってみれば生命の防衛手段なので、普通にご飯を食べて普通に
生活している限り、なにも心配する必要はありません。
なので有酸素運動によって筋肉が減るということに関しては
あまり過剰にならず、そのまま継続していけばいいと思います。
ただ、もちろんやりすぎには注意してくださいね。
筋力アップが目的なら、有酸素運動は30分程度にとどめておくのがベストでしょう。
過剰な運動はオーバートレーニングになってしまう恐れがありますし、
筋肉の成長にとっても決していいとはいえないですからね。